球界を盛り上げ、現役時代は番長の愛称で親しまれていた清原和博さんが、2016年2月2日夜に覚せい剤取締法違反容疑で逮捕されました。
衝撃的なニュースですが、以前から同氏には奇行や薬物使用の噂があがっていました。プロ野球引退後の生活を振り返ってみましょう。
球界の番長こと清原さんの引退から逮捕まで
2008年に引退
1986年、清原さんは西武ライオンズに入団し、その後、読売ジャイアンツ、オリックス・バファローズを経て、2008年に引退。新人王のほか、ゴールデングラブ賞5回、ベストナイン3回などの記録を残しました。ホームラン王、打点王などの記録はなかったものの、西武、巨人では4番打者としての活躍も。同氏の力強いバッティングのファンだった人も多かったのではないでしょうか。
引退後は野球評論家に
2009年からは野球評論家に転身。野球中継やスポーツニュース番組に加え、バラエティ番組、CMにも出演。現役時代から「球界の番長」として愛されていた人物だけあって、引退後も存在感を発揮していました。
薬物使用疑惑が浮上
2014年3月に糖尿病のための入院しましたが、これが違法薬物の使用による副作用ではないかと、週刊誌が報道。病院から出てきた際に記者がインタビューを行ったところ、同氏はろれつが回らず、意味不明なことを答えたと言われています。
また、異常なほどにやせたこと、手足のしびれを訴えていたこともあり、同氏はすでに末期の糖尿病で、ろれつが回らないのもそのせいではないかと推測する声もあがっていました。
同時期には足や肩などの刺青をいれているという報道もあり、大きく世間を騒がせました。
さまざまな噂が浮上し、仕事がなくなる
その後、「貯金がほとんどない」「クラブのママと愛人関係にある」など、さまざまな疑惑が浮上。同年9月には長年連れ添った妻・亜希さんとの離婚を発表。原因は薬物使用疑惑や不倫旅行をしたことにあるのではないか、と報じられました。
清原さんのイメージダウンになる報道が重なり、テレビやCMの仕事が激減。ウィークリーマンションで荒れた生活を送るようになったそう。
2015年から仕事が徐々に増え始めたが…
2015年3月から、病気の母親の回復を願い、四国霊場八十八カ所のお遍路参りを開始。4月には「中居正広の金曜日のスマたちへ」(TBS系)で約1年ぶりとなるテレビ出演を果たしました。番組内では「野球をやらなければよかった」「死んでしまおうと思った」と、仕事も家族もいなくなってしまったことの辛さを語りました。
これ以降、テレビでの露出が徐々に増え、他の番組内で薬物疑惑について尋ねられた際には、同氏を恨んでいる人物によるデマだと回答したことも。
また、2015年11月からはアメーバでブログを開始。ネットでも大きな話題となりました。
覚せい剤所持の容疑で逮捕
2016年2月2日、警視庁の捜査員が家宅捜索に入り、清原さんは覚せい剤所持の容疑で現行犯逮捕されました。同氏が薬物を使用しているという情報を得ていた警視庁は、1年以上にわたって調査を行っていたそうです。
薬物疑惑は結局、本当だったんだ…
今回の逮捕は、薬物疑惑によって仕事を失った清原さんに同情していた人にとっては、その思いを裏切られたような形になります。突然の報道に、ショックを受けている方も多いでしょう。
再び清原さんの活躍が見られる日はやってくるのか。今後の捜査、裁判の動向にも注目が集まりそうですね。
(image by PresenPic)