1月に日本中を驚かせた解散騒動があり、なんだかんだで年内に解散が決まったSMAP。連日TVやネットで情報が流れていたけど、登場人物とか派閥とか複雑すぎて、結局なにがあったのかよく分からない、という人のために、解散騒動の裏側を図解で分かりやすくまとめてみました!
登場人物
まず、いわゆるジャニーズ事務所、株式会社ジェイ・ドリームについて説明しましょう。
社長はご存知、ジャニーさん。副社長は2人いて、1人はジャニーさんのお姉さんのメリーさん、そしてもう1人はメリーさんの娘のジュリーさん。家族経営の会社です。
そして、今回の解散騒動の発端となった最重要人物が飯島チーフ。この人は家族じゃないけれど、敏腕マネージャーで、SMAPをここまで人気者に育てた人です。
ジャニーズの派閥って?
ジャニーズの中には派閥があります。それぞれのグループが各役員の下についてるんだけど、図にするとこんな感じです。
飯島チーフとジュリーさんはだいぶ前から対立していたという噂があります。
ちなみにジャニーさんについているグループは、どっちの派閥にも属してなくて中立的な立場。V6もここに入っています。
対立派閥とは共演NGの謎
同じジャニーズ事務所ですが、対立派閥に属しているグループとは基本的には共演もNG。SMAPと嵐の共演シーンなんて、全ジャニーズが集まるような歌謡祭でし見る機会がないのも納得です。
TOKIOと嵐はよく共演しているイメージがありますが、上が対立しているかどうかで共演の可否が決まるのかもしれませんね。
同じステージに立てるのは同じ派閥グループ同士
おととしのFNS歌謡祭で、ジャニーズが総出でメドレーを披露したことがありました。ジャニーズファンにとってはまさに夢の共演。SMAPと嵐も一緒に出演していたし、なんだかんだ言ってもみんな仲良し?
と思いきいや、実はこの図、よーーーく見てみると、、、
なんと!一緒にテレビには映ってるけど、同じステージで一緒に歌ってるグループ同士はきっちり派閥に分かれてるんです!
これのせいで、A.B.C-Zが飯島チーフの派閥だということもバレてしまいました。
24時間テレビも、一緒に出演していたのは、嵐、Hey-Say-JUMP、V6でした。
週刊文春事件で派閥抗争激化!?
以前、週刊文春を巻き込んで、メリジュリ VS 飯島チーフの対立が激化した時があるらしいのです。
事の発端は、文春がうっかり口滑らせて、メリーさん(ジャニーさんの姉)を激怒させたこと。
メリーさんは、自分の娘を差し置いて飯島チーフが「社長候補」と言われたことに激怒。
飯島チーフを呼び出して、「自分の娘と本当に派閥争いなんかしてるの?!」「自分の娘のジュリーとモメるなら辞めろ!」と問い詰めたそうです。
当然、自分の娘が次期社長になると思ってたのに、世間では飯島チーフがなるかも?と思われてたら、腹が立つのも分からなくはないですが……。
実際、娘のジュリーさんと、飯島チーフはすったもんだあったので、嫌気をさした飯島チーフが事務所を辞めることになりました。
ついていくか、残るかでSMAPが分裂
飯島チーフが辞めることを知って、中居くんは今までお世話になったチーフに一緒についていくことを決意。
でもSMAPを解散するつもりはなくて、SMAP全員で飯島チーフについていく公算だったのでしょう。みんな同意してくれるだろうと思っていたら……
なんと、木村くんだけ行かないって言い出したのです。噂では奥さんの工藤静香に会社辞めないでって言われたとかなんとか……。「ジャニーさんにも恩あるし」というのが理由だそうですが、結局のところ、育ての親より組織を選んだということでしょうか。
組織の枠にはまらないドラマのイメージとは違い、実はかなり現実的だったんですね……。
木村くんだけが残るとなると、当然SMAPとしてやっていくのは無理。というわけで、解散という空気になりました。
SMAPの解散報道に日本中がパニック
大騒ぎする国民
まさかのSMAP解散のニュースが新聞にバーーーンと出て、世間は大騒ぎに!
しかも、ジャニーズ事務所も解散の協議をしているとことを認めてしまったので、「またまた〜デマでしょ〜」と思っていたファンも芸能界も大騒ぎ。
しまいにはNHKまで報道する事態に日本中が大混乱。
「SMAP連れてやめろ」と事務所に言われたとか、「飯島さんがやめるなら俺たちついていく」と言ったとか、色々な情報が錯綜しました。
謎の解散しません生会見
そこで木村くんが「やっぱり解散は止めようよ」と提案。そして、他のメンバーも「解散はしないでおくか」という方向になったようです。
木村くんが事務所とメンバーの仲介役として、解散しないように働きかけた、と世間では言われいます。
この解散騒ぎで、SMAPと親交の深い芸能人の発言も注目されました。
松本人志が中居くんに「SMAP解散したらあかんで!」と言ったとか。
最終的には、木村くんが場を設けて、メンバー全員でジャニーさんに謝りに行き、ジャニーズ退社を撤回してもらうようにお願いしたそうです。
一方その頃、ファンの人たちは、「CD買って解散を阻止するぞー!」と購買運動を開始。SMAPがファンにどれだけ愛されているかをあらためて実感させられました。
日本の芸能界史上、これだけ国民が振り回された芸能人の解散騒動があったでしょうか?
そして、全国民が注目したといっても過言ではない、スマスマ生出演での会見が行われました。なぜ木村くんがセンターなの?という疑問の声もありましたが、この解散騒動の一連の流れを思い返してみると、なんとなく納得できますよね。
しかし、木村くん以外のメンバーの暗い表情に視聴者からは、「なんだかスッキリしない会見だった」との声が続出。
「公開パワハラ?」とも見て取れる謎の会見は、芸能界の闇の深さを露呈する結果となってしまったのです。
会見後も騒動は続く
SMAP会見後に、まさかのTwitterが落ちるという事態が発生。
めざましテレビが集めたメッセージも謎を呼びました。
change.orgという、みんなの意見を集めるサイトで、メリーさんの解任を求めて1万人が署名したものの……
なんといきなり中止に!ジャニーズ事務所の圧力恐るべし。
ちなみに、松本人志は「木村に謝れよって中居にアドバイスした」と週刊誌に書かれて激怒。「訴えるぞ!!」とTwitterでつぶやいていました。
でも結局は解散へ
日本国中が振り回された解散報道は、ジャニーズ事務所と所属グループとの確執、そしてSMAPの偉大さをあらためて感じるできごとでした。
そして1月の謝罪会見から約半年後の8月に今度は本当に解散すると発表。やっぱり一度大きく開いてしまったメンバー間の大きな溝は埋められなかったということでしょうか。
衝撃的でしたが、あの解散騒動で心の準備ができていたのか、「ああ、やっぱりね…」という声も多く、国民の反応は意外と落ち着いていたような気がします。
でも、優れた才能があり、すでにソロとして活躍しているSMAPですから、解散してもずっと国民的アイドルとして輝いていって欲しいですね!!